パーツカウンター、カメラが認識できても「制御」が難しいパーツとは?
カメラ式画像処理型パーツカウンターはまず一義的にカメラがそのパーツを正しく認識して画像処理できるかを確認します。画像処理できないパーツはカウンターのカウント対象になりません。カメラが複雑な形状を正しく学習し、AIが受け入れたとします。しかし、カウンターが数えられるかは別です。それにはカウンターがパーツを「制御」しないとなりません。カウンターにおける「制御」とは、設定された目標値に至らせるための過程を意味します。それには複数の電磁振動フィーダーや平コンベヤを組み合せて、目標値に達するようにパーツの流れをコントロールします。流れが不均一だったり、固まりで流れたりすれば、正しいカウント、つまりカウント精度とカウントスピードを確保できません。
パーツカウンターにはパーツを一時的にキープするホッパータンクとそれからパーツを流すための振動フィーダーやコンベヤで構成されます。

CCDカメラ式画像処理型パーツカウンターVC-200型では手前にカメラがあります。奥にあるホッパータンクから大量2、少量2が振動してパーツを流します。大量1が目標設定値の手前で止まり、残りを少量1が振動して送り込みます。目標値に近づくに従って電圧が下がるようにオペレーターが設定します。100個カウントの場合に大量は85個を送って止まり、残り15個を少量1がゆっくり送ります。それによって目標値の100個に達せさせる装置です。
カメラはそのパーツの画像処理を行い、AIが画像認識を行います。重なったパーツや横になったり反転したパーツを正しく認識するためにAIが活躍します。
カメラが認識できても、フィーダーがワークを正しく制御できるかどうかは別の問題となります。制御できなければカウンターとして使用できません。

このパーツをカウントするとします。まずこれを何個カウントするかでカウンターの振動フィーダーの幅を考えます。100個程度でしたら、大量フィーダーの幅を140ミリか190ミリかと考えます。1000個以上のカウントでしたら。幅を300ミリと考えます。300ミリの幅でこのパーツが一挙に流れると、100個カウントのために流れを制御できません。
それでカウンターの選定が終わるかというとそうではありません。これをホッパータンクに入れたら「詰まって」出て来なくなります。仮に少なめに入れても、ホッパータンクから定量でてくるかどうか分かりません。カウンターにとって重要な事は「カメラの視野にフィーダーが安定定量できるかどうか」です。滝のように流れ出ることが重要となります。

このプラスチックパーツはホッパーから出てきたパーツをまずV字フィーダーで分離させて、次に青いコンベヤでパーツ間の距離を開いています。このようにフィーダーの幅、寸法、構造、コンベヤ搭載等を検討して、そのパーツに最適な供給とは何か、最適なフィーダーとは何かということを検討しないとなりません。
上記のV字フィーダーの場合にはその谷の幅、深さを最適化します。またV字の谷の数も重要です。
♠ カメラが認識できても、フィーダーがボルト等のワークを正しく制御できるかどうかは別の問題となります。制御できなければカウンターは絵に描いた餅です。
♠ プラスチックパーツやゴムパーツの場合にはホッパータンクの背後に供給フィーダーを設けて、少しずつワークを供給する必要があります。

これらのことを全て勘案して当社は最適なパーツカウンターを提案します。カタログに載っている機械を右から左に持っていくようにはできません。パーツカウンターはテレビや冷蔵庫のようなものでなく、お客様個々の現場に合わせた装置となります。
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